シン・ゴジラ 感想
シン・ゴジラ とりあえず、4回観ました。
1回目は1人で
2回目は奥さんと
3回目は長男(大3)次男(高2)と
4回目は1人で観ました、公開している間は、できる限り観ようと思います。
心に刻み付けよう
最初からずっと泣いてます。
最初から最後まで、歯を食いしばって観ました。
僕にとって、とても大切な映画になりました。一生観ようと思います。
以下は、FBに投稿した感想です。
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シン・ゴジラ
今、見終わりました
なんというか、もう幸せな気持ちでいっぱいです
僕はエヴァのファンではないですが、庵野総監督、樋口監督の手がけて来たものを見続けてきた者にとって、かけがえのない素敵な映画でした。
同世代を生きている者として
今、この時代にこの時にこの映画が封切られた事に感謝です
今だからできる事、
今しか出来ないもの、
今伝えねばならないこと、
思いと技術と熱意が結実した結晶
出来ること
したい事
すべき事が
1つになった
素晴らしい作品を見せてもらいました
本当にありがとう
生きる勇気をもらいました
m(_ _)m
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この時からほとんど変わっていませんが、以下、ネタバレありの感想です。
現時点でも、制作側のインタビューや考察記事を一切読まずに書いていますので、ご承知おきください。
まず、画から
明朝体はともかく
庵野氏の好む構図、人物が見切れるまで寄る画や、
人物正面の画、ピントによる視線の誘導など、庵野氏っぽい画が印象的でした
音楽では、録音時のマイクの位置が違うというか、楽器がすぐ側でなっているような感じを受けました。臨場感が増してます。
これは、もちろん特撮でゴジラ映画ですが、僕には「災害にあっても、くじけず自らの責任を粛々と果たす人々」を撮った映画だと思います。
多くの市井の人々に向けられた、優しい目線と丁寧な描写、こうした描写を庵野氏が描く事の意味に想いを馳せる時、僕の心を深く大きく揺り動かしています。
庵野氏にとっても、東北の震災は大きな意味を持っていたのかなぁ、アニメという仮想のフィールドでリアリティを突き詰めてきた庵野氏にとって、震災の、津波の映像はどう映ったんだろう
僕にはこの映画が、震災を経た表現者としての庵野氏の回答のように感じています。
白組のCGも凄いですが、フルCGでゴジラを表現出来る今だからこそ、CGで震災や津波のリアリティに迫る映像を映し出せる今だからこそ、産み出された結晶かなとも思います。
ミニチュアを併用したり、移動車からのあおりで巨大感を演出する手法は平成ガメラで多用された樋口氏の手法ですが、そうした庵野氏の人脈をフル活用した奇跡のよ
うな作品です。
「パシフィック・リム」とゴジラ愛とリスペクトに溢れすぎているギャレス・エドワーズ監督の「GODZILLA ゴジラ(2014)』を経て、天才庵野氏の創る特撮のゴジラ映画が市井の人々に焦点を向ける事がとても感慨深いです。
メインの人だけではない、支える人びと
ゴミを捨てる人、
掃除をする人、
徹夜して倒れるように眠る上司の横で、黙々と作業を続ける人
老人を救助する消防士
老いた母を背負って非難する息子
そのどこかに、自分を重ね合わせることができるのかもしれない。
もちろん、ゴジラというファンタジーだけど、それを受ける現象を徹底的に突き詰めて表現することで、リアリティを感じられるのだと思っています。
いくつか、震えるポイントはあるのだけど、チームが最初に集められた時のセリフがぐっときます。そして誰一人人と目を合わせないチームのメンバーたち
なんか、シンパシーしか感じません。
自衛隊を上げすぎとか、政治家を上げすぎとか思う人もいると思うし、ご都合主義なのは映画なんだから当然なんだと思う。
すべき時にすべき事をちゃんとやる。
なぜなら、仕事だから。
思いなんか、あって当たり前。
でも、それを理由にしない。
それがプロなんだと。
何かを為すときに、理由なんか無い。
自分がやりたいから、
自分にできること、
自分がすべきと思うことをやる
間違っていたら、謝ればいい。
やり直せば良い
何があっても歩み続ける
そんな、メッセージを感じました。
後にも、先にもこんな作品は出てこないだろうな、奇跡の結晶のような映画。
Twitterで回った、蒲田ロケ時にエキストラに配られた演技指導文書に
「この映画を1ミリでも質の高い映画にするために、何十年、百年単位で語り継がれる映画にするために、皆様の力をお貸しください。・・・」
とありました。
スタッフのすべてにこの意識がある現場、
庵野氏という天才が、想いと覚悟を持っていどんだであるゴジラ映画、
その制作を支えようとするスタッフを心から素晴らしいと思います。
もう一度言います。
この作品を産み出してくれた方々すべてに感謝します。
本当にありがとう。
百年語り継ぎます。
一生見続けます。
本当にありがとうございます。
m(_ _)m